
2017年1月4日より、国税のクレジットカード納付サービスが始まります。
申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税、法人税、贈与税、酒税など、ほぼすべての税目が対象になります。
クレジットカードで払えるということは、クレジットカードのポイントが貯まる可能性があり(クレジット会社によっては対象外とする可能性がある)ますが、本当にクレジットカード払いがお得なのでしょうか?
これまで、住民税、土地や家などの固定資産税、都市計画税、自動車税などの地方税の一部は自治体によっては、クレジットカードでの納付が可能でした。
今回、申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税、法人税、贈与税、酒税などほぼすべての税目が対象となったことは画期的です。
源泉所得税及び復興特別所得税(告知分以外)」と「源泉所得税(告知分以外)」については、2017年6月から開始予定となっています。
具体的に対象となるのは、以下の税目となります。
告所得税及び復興特別所得税 |
消費税及び地方消費税 |
法人税(連結納税を含む) |
地方法人税(連結納税を含む) |
相続税 |
贈与税 |
源泉所得税及び復興特別所得税(告知分のみ) |
源泉所得税(告知分のみ) |
申告所得税 |
復興特別法人税(連結納税を含む) |
消費税 |
酒税 |
たばこ税 |
たばこ税及びたばこ特別税 |
石油税 |
石油石炭税 |
電源開発促進税 |
揮発油税及び地方道路税 |
揮発油税及び地方揮発油税 |
石油ガス税 |
航空機燃料税 |
登録免許税(告知分のみ) |
自動車重量税(告知分のみ) |
印紙税 |
利用可能なクレジットカードは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDです。
今回この「国税クレジットカードお支払サイト」の納付受託業者として国税庁に指定されたのがトヨタファイナンスであるため、TS CUBIC CARDが含まれているのでしょう。
TS CUBIC CARDはコストを抑えられる分、ポイントなどの付加価値を出してくることでしょう。
ただ、今回のクレジットカードの納付で気をつけなくてはならないのは、
- 納付税額が最初の1万円まで76円(税別)
- 以降、1万円を超えるごとに76円(税別)
の手数料が加算される予定だということです。
これでは、約0.8%のコストがかかってしまうので、仮にクレジットカードの還元率が1%だとすると、0.2%しか得にならなくなってしまいます。
クレジットカードの還元率をもっと有効に活用した納税方法がないでしょうか?
より効率的な決済手段とその制約
国税のコンビニ納付は、2008年1月から始まっています。納付書は、国税局や税務署で発行してもらうことが可能です。
そして、nanacoギフトを使用してセブンイレブンで納付することで、手数料が加算されることなく納付可能です。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
この方法の良い部分は、好きなクレジットカードを利用可能な事で、リクルートプラスカードなど比較的還元率の良いカードを利用することで、3%程度の還元を受けることも可能です。
一方で、コンビニの収納代行の場合、1回の支払いの上限が30万円という制約があります。
それ以上の金額の納付の場合は、分納にしてもらうなどの対応が必要になります。
また、現在nanacoギフトをクレジットカードを利用して購入できる手段としてClub Offがありますが、こちらで購入可能なnanacoギフトは年間40万円までという制約があります。
まとめ
国税のクレジットカード納付は、利便性の高い決済手段です。
一方でコンビニの収納代行も、依然還元性の高い決済手段です。
支払金額や手間との兼ね合いを見て、最適な決済手段を選びましょう!