
例えば、Yahoo!Shoppingや楽天のようなネットショップで買い物をする際に、クレジットカードを使用するとクレジットカードのポイントが貯まります。
同時に、楽天なら楽天ポイント、YahooならTポイントが貯まるかと思います。
さらに、これらの買い物を、ハピタスやPointtown経由で行うことで、マイレージに変換可能なポイントが獲得できます。その上、
CRECOというサービスを利用すると、クレジット利用額の1%程度がポイントとして加算されます。
CRECOって何?
CRECOとは、スマホのアプリサービスで、予めクレジトとカードの認証情報を登録しておくと、CRECOが各カード会社の利用明細を自動で集めてきてくれ、同じ画面で表示できます。イメージ的には、MoneyForwardや、MoneyPartnerのようなサービスのクレジットカード限定版といった感じでしょうか?
これだけでも便利ですが、特徴的なのは利用額に応じてポイントが貯まるということです。カード利用明細の金額の1%程度がポイントとして付与され、貯まったポイントは商品券や旅行券などに交換可能となります。
サービスを提供するだけでなく、何故ポイントもくれるの?
利便性を提供しているだけでなく、何でポイントまでもらえるのか?当然気になります。
これはCRECOが、コンシューマーのクレジットカードの会員属性やカード利用履歴データを収集する一方、これらのデータから顧客の嗜好性等をを分析し、割引クーポン情報の発信などターゲットに対する有効なマーケティングを実施できるようにそのデータを提携企業に提供し、収益を上げるというビジネスモデルを取っているからです。
ポイントはどうすれば貯まるの?
CRECOには、金ポイントと銀ポイントという2種類のポイントがあります。
- 金ポイントは、CRECOのアプリ経由で買い物をすると貯まります
- 銀ポイントは、登録したクレジットカードの利用額、1000円につき10ポイントが貯まります
ポイントは何に使えるの?
貯まったポイントは、
- 金ポイントは、1000ポイントからPeXのポイントやAmazonギフト券
- 銀ポイントは、5000ポイントからPeXポイントに可能なほか、50000ポイントから旅行ギフトや商品券などと交換可能です。
ここでポイントなのは、以下の二点です。
- 金ポイントと銀ポイントで貯められるポイントが違う
- 銀ポイントは交換するポイントが50000ポイント以上か否かで大きくレートが異なる
実際は、クレジットカードを登録してポイントを貯めることが殆どだと思うので、銀ポイントについて解説します。
銀ポイントは、5000ポイントからPexに交換可能です。その際のレートは1:1なので、銀ポイント5000ポイントはPeX5000ポイント(500円)相当、ソラチカカードでANAマイルに変更すると450マイルになります。あ5000ポイントを貯めるには50万円分のクレジットカードを使う必要があり、つまり、クレジットカード利用料の0.1%分が還元されることになります。
これが50000ポイント以上にのポイントになると様相が変わってきます。50000ポイントで交換可能な商品としては、「5万円相当の一休.comペア宿泊ギフト」「Sunfood5万円セット」等があり、100000ポイントではMacBookAirなども選択可能になります。
つまり、50000ポイント以上の交換になると、クレジットカード利用料の1%分が還元されることになり、ポイントの価値が50000ポイント未満の時の10倍になります。
注意すべき点は?
CRECOを使用する上で注意すべきは、ポイントの有効期限が1年で失効してしまうことです。先述の通り、いいレートで交換しようと思うと50000ポイント取得する必要があります。一方、50000ポイントを貯めるためには、クレジットカードで年間500万円使用する必要があります。
しかし、年間500万円クレジットカードを使える人はあまりいないでしょう。
そこで、CRECOのポイントの有効期限を延長する必要が出てきます。FAQに以下のような記載があります。
「金ポイント、銀ポイントともにポイント有効期限は、金ポイント最終使用日(消費日)から1年間です。」
つまり、CRECOのポイントを延長するためには、CRECO経由で商品を購入して金ポイントを最低1200ポイント貯めてから、Amazonギフト券やPeXポイントに交換する必要があります。
金ポイント1200ポイントを貯めようと思うと、例えば2.5%比較的還元レートの良いHotels.comで約50000円の予約が必要なります。1%の還元率のおうちでイオンだと、12万円分の買い物が必要になってきます。
また、ポイントが付与されるまでは、通常翌々月の月末までということなので、最大2カ月程度かかるようです。
有効期限の延長を考慮するなら、計画的にCRECO経由の買い物利用をする必要があるでしょう。
まとめ
ネットショップ等のの利用時には、
- ネットショップ等の独自ポイント
- ポイントサイトのポイント
- クレジットカードのポイント
と併せて、CRECOのポイントを得ることができます。
CRECOポイントは、50000ポイント以上貯めて交換した方が断然お得ですが、1年間という有効期限があるので、計画的にポイントの有効期限を延長する必要があります。
利用者側の立場からすると、1年で500万円の利用はハードルが高いですし、その延長方法も複雑で不確実性が高く、有効期限を延長させたくないという企業側の意図が見え隠れしています。
4番目のポイントとして、0.1%程度の還元率だと割り切って利用する分にはいいですが、継続して利用していくサービスとなるには、もう少し貯めていきやすいポイント体系にするよう、今後の改善が望まれます。